9月5日 福島第一原発事故により不通となっていたJR常磐線が全線再開してから半年。
事故後不通区間として最後まで残っていた、富岡駅~浪江駅区間は2020年3月14日に再開されました。各駅前を訪れてみました。
浪江駅前です。人の往来はなく、静まり返っていました。

浪江町役場敷地内、浪江町仮設商業施設「まち・なみ・まるしぇ」にも人影はなく、

浪江消防署の前も静かでした。

次に、福島第一原発から直線距離で4.4kmの双葉駅前です。
真新しい駅舎。

しかし、こちらにも人影はありません。

付近の地表を測ってみると、

1.11μSv/hから1.76μSv/hという結果でした。
(国の示す基準値:年間の追加被ばく放射線量1mSv→放射線量が 0.23μSv/h の場における、年間の追加被ばく放射線量は1mSvにあたる)

次に、福島第一原発から直線距離で4.6kmの大野駅前です。

ここで立ち入りできるのは、駅のまわりの整備された部分と少し先にある大熊町役場新庁舎がある大川原地区を結ぶ道路のみ。

無機質な看板やバリケードが嫌でも目に飛び込んできます。

滞在はわずかな時間だったとはいえ、人とすれ違うことのない静まり返った閉ざされた世界に「復興」とはかけはなれた現実を感じました。