8月4日 参議院議員会館にて汚染水海洋放出の撤回を求める文書を内閣府、経済産業省、水産庁、東京電力HD宛に提出いたしましたので、報告いたします。



内閣総理大臣 岸田文雄様
経済産業大臣 西村康稔様
水産庁長官 神谷崇様
東京電力HD株式会社 代表執行役社長 小早川智明様

2023年8月4日
なのはな生活協同組合理事会

汚染水海洋放出の撤回を求めます

政府は東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う高濃度汚染水の海洋放出を「夏ごろ」と表明しています。汚染水海洋放出は、国民や漁業者に不安や反対があるなか、「関係者の理解なしにはいかなる処分も行わない」という東京電力と地元漁業者の約束を破り決定したものです。「アルプス処理水」は、原発事故を起こした原子炉から発生している放射能汚染水を処理したものであり、通常の原発から放出されているトリチウム水とは違うものです。アルプス処理をすればトリチウム以外は除去可能とされていますが、実際には基準値を超えるトリチウム以外の核種の存在も指摘され、環境への影響が懸念されています。

このまま海洋放出が行われることになれば、今後、何十年何百年と環境を汚染し続けます。また原発事故後、震災復興や風評被害払拭のために奮闘してたきた方たちの努力を水の泡とする行為であり、福島原発の廃炉の見通しもつかない状況の中、汚染水海洋放出は許されません。

私たちなのはな生活協同組合は設立以来「人の命とくらしを守る」を理念に活動してきました。

2011年3月の東京電力福島第一原子力発電所の事故後も福島県産農産物の取り扱い継続や東京電力への損害賠償請求、避難者訴訟など原発事故で被害を受けた方たちと共に行動してきました。

今回の汚染水海洋放出は国民や漁業者の理解が進んでいない中で「放出ありき」で進められてきたものです。

私たちなのはな生活協同組合は汚染水海洋放出の反対と撤回を求めます。




兵庫県に本部を持つ、「コープ自然派」の呼びかけで、なのはな生協からも「汚染水海洋放出の撤回を求める文書」を提出いたしました。