ヒロシマを語り継ぎ伝えていく

12月8日(月)船橋市中央公民館にて、千葉県原爆被爆者友愛会 上野博之さんをお招きし「被爆体験を聞く会」を開催しました。

上野さんは当時小学校の一年生で、その日は疎開し広島市内にはいませんでした。

3日後に広島に入り(入市被爆者)、一週間かけて市内にいた父親を母親と兄弟3人で探し歩きました。

当時の時代背景とともに広島市内の様子を淡々と語ります。

 

「一面焼け野が原、訪ねる家はなく辛うじて道路が分かる程度。救護所・収容所を訪ねて母と一緒に父を捜し求めた。

目を覆いたくなる悲惨な姿態、鼻をつまみたくなる異臭の中、一人ひとり探した。

消毒の臭いより火傷で肉が腐った異様な臭いの方が強かった。

その醜い姿態を見ていると「お母さん、お父さんじゃないね。」とつい口にでた。

正常な姿の父を期待しながら探し続けた。

そのうちどんな姿でもよいから父であってほしいと願うようになった」と。

続けて「原爆の悲惨さや命の尊さを伝えるのは、残されたものの責務と考え活動しています。今なお被爆に苦しむ被爆者が多い。援護法の精神が実現されたとき、そして戦争と核兵器に脅えない恒久平和が実現されたときに、父母や多くの犠牲が救われ、無念が安堵に変わる。その日が1日も早いことを期待している」と締めくくりました。

 

その後、なのはな生協を代表して広島へ折鶴を届けにいった林さん(組合員さん)と勝俣副理事長から平和への思いと報告があり、閉会になりました。

 

最後になのはな生協の願いを参加者全員で確認しました。

・世界中から戦争・紛争をなくしましょう!

・世界中からすべての核兵器をなくしましょう!

・世界のすべての人が安心して暮らせる社会を作りましょう!

・被ばく・戦争体験を次世代に語り継ぎましょう!