8月30日に、文京区民センターで、映画「世界が食べられなくなる日」の上映会と、科学ジャーナリストの天笠啓祐氏の講演会が行われました。


主催は、「遺伝子組み換えいらない!キャンペーン」と「日本消費者連盟」です。

この映画は、遺伝子組み換え(GM)作物と原発の危険性を追ったドキュメンタリーです。
原題「TOUS COBAYES?」は「みんなモルモット?」という意味です。

映画では、フランス・カーン大学のジル=エリック・セラリーニ教授が行った、ラットにGM トウモロコシと除草剤ラウンドアップを与える実験を丁寧に追っています。


また、広島の原爆、福島の原発事故、山口県祝島の原発反対運動にも触れていました。

現在のGM 食品の安全基準は、「GM 作物を3ヶ月間与え続けても問題ない」という実験結果をもとにしています。
しかし、セラリーニ教授は、ラットの寿命に相当する2年にわたって実験を行いました。
その結果、GM作物等の危険性(ガン、肝機能障害、生殖や出産への影響等)がわかり、世界に衝撃をもたらしました。

映画の後には、天笠啓祐氏から、映画についての解説と、遺伝子組み換えとゲノム編集についての講演がありました。

この実験の意味は、
・実験過程を公表。
・独立資金で実施。
→資金援助を受けると、そこに不利な結果は公表できないため。
・2年間という長期間。
と話され、実験で体に異変の起きたラットの写真なども紹介されました。