9月28日~10月1日までの日程で福島県を訪問しました。

常磐道サービスエリアに設置されている「線量一覧」(※千葉市はおおむね0.04~0.05μ㏜/h)

9月28日は、仙台高等裁判所にて福島原発事故津島被害者訴訟控訴審が開かれました。

福島原発事故津島被害者訴訟とは…東京電力福島第1原発事故で帰還困難区域となった福島県浪江町津島地区の住民631人が、国と東電に地区の原状回復やふるさと喪失慰謝料の支払いなどを求めた集団訴訟。2021年7月の一審判決を不服として、原告と被告ともに控訴しました。

門前集会の様子
高裁へ向かってデモ行進する原告団

原告3人の意見陳述があり、それぞれが故郷を奪われた苦しみ、悔しさ、悲しみを述べ、被害回復につながる公正な判決を訴えました。

翌日は、原告団の方々の案内で津島地区へ向かいました。現在は浪江町に属している津島地区ですが、以前は「福島県双葉郡津島村」でした。2011年3月12日福島第一原発から吹きあがった放射能は風雲に乗り、広範囲へ拡散しましたが、北西に20~30キロ離れた津島地区へも大量に降り注ぎました。原発事故から10年以上経過しても一人も戻ることができない「村」です。

帰還困難区域に入る前に線量計を装着します
避難指示により住民が去った後、手つかずの家
避難の日からそのままにされた車のタイヤは砂利にめり込んでいました。
朽ちてしまっている養鶏場
津島診療所

原発事故で散り散りになった住民たちを思うと、胸が締め付けられるようです。あたりまえの日常を突然奪われたその無念はいかばかりかと。

JR双葉駅へ向かう途中、福島第二原発の遠景です。

駅舎はりっぱですが、人影はまばら。活気を感じることはありません。