福島原発千葉訴訟第二陣(控訴審)第2回口頭弁論期日 当日の東京高裁前の模様です。
※福島原発千葉訴訟第二陣は、福島第一原発事故により千葉県へ避難した6世帯17名の方々が、国と東京電力に対して損害賠償責任を求めている裁判です。
前回に引き続き、今回の傍聴席も法廷の3密を回避すべく抽選となりました。
関東へ台風が接近するなか、37名が列に並び、内26名が入廷し傍聴させていただきました。
大型スクリーンに資料を掲示しながら、弁護団によりこれまで主張した内容を約40分かけて丁寧に説明しました。
その一部をご紹介させていただきます。
長期評価では、三陸沖北部~房総沖海溝の領域において、巨大地震はどこでも発生する可能性があるという専門家の議論に基づいたものであります。よって、長期評価は合理的根拠を有しており、その合理性は国・東電の反論により何ら揺らぐものではありません。
自主避難対象区域においても当然、低線量被爆の健康リスクはあります。
原告は子どもや家族の体調を案じる状態を回避するために、平穏な日常生活を手放し避難しました。
避難生活から生じるふるさと喪失、そして変容した精神的苦痛を伴うものです。
傍聴後、高裁正門前にて報告集会がございました。
弁護団から裁判の概要、原告の男性からも訴えがあり、千葉以外の各地で訴訟を起こしている方々からも進捗状況のご説明がなされました。
次回は、国・東電側が事実関係を整理した書類を準備し反論がなされる予定です。
第3回目の口頭弁論は11月20日(金)14時より東京高等裁判所101号法廷となります。
第4回目の口頭弁論は1月22日(金)14時より同法廷となります。
当時のまま置き去りに去れた人々がいることを私たちは
胆に銘じ、今後も裁判傍聴を通して
脱原発活動を支援していきたいと思います。