8月21日、東京高裁で、福島原発千葉訴訟第一陣控訴審第8回口頭弁論が行われました。

裁判所前行動には、おしどりケン&マコさんも駆けつけました。

新型コロナ感染防止のために傍聴席が22席に縮小されるなか、64人が抽選に並びました。

はじめに訴訟代理人弁護士から、東電と国に対しての責任論と損害論の要旨が陳述された後、原告2名の意見陳述が行われ、「国と東電の責任を認めて原告が納得できる補償を」と裁判官に訴えました。

「ふるさと小高での原発事故以前の営みと歴史が二度と戻ってこない悔しさと怒りは、日々益々募るばかり」「一時は自殺まで考えた」
「先祖代々の家屋敷、田畑や山林が放射能で汚染され、戦後、人生をかけて築き上げてきたものを80歳にして全て失った」との言葉には、原発事故の影響の大きさと、事故から9年5か月たった今なお苦しまれている様子が伝わってきました。

裁判終了後は、裁判所前で簡単な報告集会が行われました。

団長の福武公子弁護士は、「今日の裁判を含め、これから控えている高裁の判決3つは、今後の避難者裁判の行方を左右する重要なもの。福島の現状を見ずに判決を書いた千葉地裁と違い、東京高裁の裁判官たちが現地に出向いたことは大きな意味がある。今日で結審だが、国と東電の責任を認めてもらうために、裁判官や市民にもはたらきかけていきたい」と述べられました。

組合員の皆様にご協力いただいた「原告が希望の持てる判決を求める署名」は、8月4日現在で15528筆集まったとの報告がありました。

なのはな生協は、裁判傍聴を含め、今後も避難者支援の活動を続けていきます。