6月11日(土)に映画「日本と原発4年後」の上映会を開催しました。
場所は、成田市公津の杜「もりんぴあこうづ」です。
全国の原発差し止め訴訟の先頭に立って活動する弁護士たちが中心となって2014年に発表したドキュメンタリー「日本と原発」の続編です。
関係者や有識者へのインタビューや被災地での情報収集などを通し、原発の仕組みや歴史とそれを支えてきた社会構造、避難生活を送る人々の苦しみなどを描いた前作から
日々変化している状況を記録し続け、テロ対策や内部被ばくの問題、高浜原発の差し止めや東電元役員の強制起訴といった内容が盛り込まれていました。
感情論ではなく事実の積み重ねを淡々と、しかし、弁護士視点の理論の積み上げは、原発推進派の主張を完全に論破しています。
上映終了後、この映画の構成に携わった海渡雄一弁護士(脱原発弁護団全国連絡会共同代表)の講演がありました。
原発訴訟をめぐって、なぜ裁判所で判断が分かれるのかについて、国に追随してきた最高裁判所の判例を紹介し、
政府当局や公権力から独立した司法は民主主義には不可欠であり、政府が司法へ圧力をかけるような行為は絶対に許さないという、私たち市民の強い意志が必要であるとお話されました。
「日本と原発」「日本と原発4年後」…一人でも多くの方に観ていただきたい映画です。