なのはな生協 松戸エリア会
私市醸造 工場見学
11月27日、松戸エリア会でお酢の私市醸造さんに工場見学に行きました。場所は、鎌ケ谷市東道野辺です。予定人数よりも人数が集まり、なのはなの組合員の皆様の意識の高さを感じました。
最初に会議室で、会社の歴史、お酢の仕込み方法を教わりました。仕込み方法は、静置発酵法の大桶仕込みと通気発酵法のタンク仕込みがあります。
大桶仕込みは、昔から受け継がれてきたという伝統の酢酸菌を使い、2〜3ヶ月かけてゆっくり発酵します。
意外だったのは、夏と冬では、冬の方が外の乾燥が強いので、空気の循環が進み発酵が早いそうです。
気温だけではない、空気(酸素)の力も大切なんだと思いました。
タンク仕込みは、ドイツ生まれの近代的製法で、24時間という短時間で発酵します。
次に実際に工場内の見学では、部屋に入った途端にふわっと酢の香りに満たされました。
一般的なツンとした酢の感じと言うよりも木桶の優しさを感じました。
一人一人木桶にかかったはしごに登り、樽の中の酢を見ました。
樽の中に指を入れても酢酸菌のおかげで殺菌されるそうです。
寒さ対策のため、樽はゴザに巻かれ大切に育てられていました。
次にタンク仕込みを見にいくと、こちらは特殊な酢酸菌を使い24時間機械を動かして空気を入れ、酢酸菌とアルコールを混ぜます。
木桶作りは5%の酸度に比べ、タンク仕込みは20%の酸度のものが出来上がります。
味見もさせて貰いましたが、かなりの酸っぱさでした。
私市醸造では、伝統と近代を上手くブレンドし、それぞれの長所を生かしたこだわりの酢を作っていました。
なのはなの生協では食酢、りんご酢、マヨネーズを取り扱っています。
今後は、ぜひ使ってみたいと思いました。
日本で木桶作りがだんだんと廃れていく中、是非とも私市醸造さんに頑張って頂きたいと感じました。
担当者の方々、ありがとうございました。