12月2日、福島市にある松川記念塔公園を訪れました。戦後の大きな冤罪事件のひとつに数えられる「松川事件」を記す場所です。
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松川事件とは、1949年8月、この公園から200mほどの場所にある旧国鉄東北線の線路が何者かによって破断され、通過した列車が脱線転覆、乗務員3名が亡くなった事件です。容疑者20名が逮捕起訴され、17名が有罪判決を受けましたが、判決に異を唱える文化人・著名人たちから全国に拡大した救済支援運動や隠蔽されていた証拠の存在をもとに、1961年の差し戻し審で無罪判決が出され、1963年に全員の無罪が確定しました。
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現在では、福島大学が中心となり、この松川事件をユネスコの世界記憶遺産に登録をしようという運動が行われています。恫喝・強制された自白のみに頼った重罪判決、被告たちからの無実を訴える通信(手紙)活動、大きなムーブメントとなった支援活動を後世に伝えようというものです。
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公正な判決を求める市民運動は、現在全国で行われている、福島原発訴訟にもつながるものがあります。その大切さを改めて感じた日となりました。
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