2月15日に東京高裁で行われた、福島原発千葉訴訟第一陣控訴審第3回口頭弁論を傍聴し、報告集会に参加しました。

 弁護団団長 福武公子氏からの報告の様子

 

今回は、原告本人が弁論する予定が変更になり、弁護士が代理で「責任論」(結果回避の可能性もあった)と「損害論」(ふるさとを奪われた)を主張しました。

注目すべきは、
裁判長から、「6月後半に現地視察をしたい。そのうえで原告本人尋問をしたい」という発言があったことです。

従って次回の期日は、現地視察後の7月19日(金)となりました。

弁護団からは、
・裁判長は、法のプロの目から見ても現地に行く必要があると考えた。
・現地視察をしないで判決を下した千葉地裁の判断がいかに変だったかがわかる。
・「これが原発事故被害なんだよ!」と被害の大きさを裁判長にわからせるような最大限の効果を出せるように、視察の準備をしたい。
・10月に岡本孝司・東大教授による専門家証人を予定しており、それを終えて最終弁論にもっていきたい。
と報告がありました。

また、
「見せかけの復興は進んでいるが、本当の復興は進んでいない。
被害者の心の痛みを知ってもらうためにも、裁判長には現地を見て、避難者の心に添った判決を出してほしい」
と話されました。

3月14日(木)は千葉地裁で、福島原発千葉訴訟第二陣の判決が言い渡されます。
一人でも多くの傍聴をお願いいたします。

なのはな生協は今後も、傍聴を通して裁判の動向を見守っていきたいと思います。