なのはな生協 大網エリア会

『親子でゆるベジクッキング』

8月1日、東金中央公民館にて「親子でゆるベジクッキング」を開催しました。
主な目的は
☆子どもたちに料理を楽しく学んで、食に興味を持ってもらう。
☆なのはな生協のお野菜、食材の市販品との違いを知ってもらう。
☆大好きなカレーをルーを使わず野菜だけで作り、野菜の力を知ること。

肉、魚、卵、乳製品、砂糖、だし、みりんを使わず、野菜の味を最大限に生かす 『ゆるベジ』。
なのはな生協の質の良い野菜をふんだんに使って、 子どもが大好きな「カレー」をメインに、しだりえ先生に教えていただきました。

◆ベジカレー
◆トマトのジェラート
◆野菜たっぷり五目春雨(試食)
◆たまかつ<玉ねぎのカツ>(試食)
◆お麩のメープルスナック(試食)

まずは、スタッフのあいさつと一緒に、スタッフが家の畑から持ってきた、スーパーでは見かけることのない美味しそうな虫食いがあるしその葉と、小ぶりできゅっと曲がったナスを子どもたちに見せながら、農薬の有無や、薬の種類の簡単な説明をしながら、なのはな生協で扱っている野菜の作られ方について、お話をしました。
「なのはな生協のお野菜は、虫さんも美味しい!と食べて、虫さんと一緒に大きくなったお野菜です。
今日は、地球にも体にもやさしいお野菜だけを使って、みんなの大好きなカレーをつくります!
どんな美味しい味がするのか、楽しみにお料理してくださいね♪」 というと、「はーい!」と、元気なかわいらしい返事がかえってきて、スタートからほっこりしました。

ここからは、りえ先生にバトンタッチ、まずはトマトジェラートのデモンストレーションです。
にこやかなりえ先生に、子どもたちもすっかり安心した表情で、これからどんなことが起きるのかワクワクしている様子。
凍ったトマトを、水に浸すと皮がつるんっとむける事に驚く子もいれば、 「知ってる~!」という子もいて、みんなやる気満々です。
フードプロセッサーで「ガーッ!」っとトマトをくだいて、様子を見る。

トマトジェラートにするにはどのくらいがいいのか、教えてもらいながら、また「ガーッ!」。
サーモンピンクになって滑らかになってきたところで、メープルシロップを加えて、「ガーッ!」。
シャリシャリのトマトジェラートをスプーンにとって、みんなで試食。
さわやかなトマトの香りとメープルシロップの優しい甘みがのど元をひんやり癒す、上品なトマトジェラートの味に、「美味しい!」の言葉があふれました。
大人も子供もニッコニコ。
シンプルだけど感動の美味しさでした。

次はいよいよ「カレー」作りに取り掛かります。
まずはにんじん、じゃがいも、玉ねぎを切ります。じゃがいもとにんじんは星やハート型にくり抜きます。
夢中でくり抜いては「見て見て!上手にできた!」と星形やハートの野菜を見せ合い、とっても満足げな様子。

丁寧に切ったり、くり抜いた野菜を鍋で交代しながら炒め、ぐつぐつ煮込み、ミキサーで滑らかになるまで「ガーッ!」とミキサーにかけ、ルーの素をつくる。

それを煮込んでいる間に、使ったまな板や包丁、お皿などを一生懸 命に洗います。
小さいながらに頭で考えて、自分から進んでやれることをやろうと行動する姿は、とてもたくましく見えました。

何よりとても楽しそうに、イキイキと食器洗いをしていました。

出来上がったカレーを器に盛り付けテーブルセッティング。

一生懸命型抜きした、星とハート形のにんじんやじゃがいもを、最後に可愛くトッピングして 目にも美味しいベジカレーランチの完成です!
たまかつをのせてカツカレーにしていただいてみたら、ベジカレーでもボリューム満点!
あっさりしているのに食べごたえたっぷりで、育ち盛りでよく食べる子供たちも大人もおなかいっぱい 美味しくいただくことができました。
野菜だけのとろみとは思えないしっかりとしたとろみと、野菜のうまみが溶け込んだまろやかな風味にカレーのスパイスがあわさって、優しく味わい深いカレーでした。
子どもたちと作ったカレーも十分美味しかったのです
が、「しっかりとベースになる味を覚えていただきたいので」と、りえ先生が大人用に作ってくださったカレーの味に感動!
野菜のうまみにしっかりとスパイスの香りと味わい深さが溶け合わさっていて、五臓六腑に染み渡る本当に美味しいカレーでした!
「本格的なカレーは時間がかかるもの!とあきらめて時短優先でカレールーに頼っていたけれど、実は油の多さなど気になっていた。」という方も多くいて、「これなら忙しくても家で簡単に子どもとチャレンジできそう!」と喜んで下さっている様子が見てとれました。

カレーもさることながら、子どもたちに大人気だったのが試食の「お麩のメープルスナック」 。
箸を伸ばす手がとまらない!親が食べる前にあっという間になくなってしまう勢いで人気でした。
美味しそうに頬張る幸せそうな顔ったらありません!
まだまだ、教えていただきたいレシピは尽きません。
いつも「ゆるベジ」の魅力をたっぷり教えて下さるりえ先生、今回も有意義な時間を親子で過ごすことができました。
どうもありがとうございました。

「自宅で料理を子どもに教えたい!一緒に作りたい!」と思っていても、時間の余裕や心の余裕が足りないと、できないことも多いです。
今回、親子クッキングを企画したのはそのような背景があったからなのですが、親子共に料理の楽しさ、食の大切さを楽しく学べる機会を持てたことに、「企画してよかった!」と心から思いました。
いつでも子どもは「やってみたい!」という意欲にあふれているもの。
これから一生付き合う、「食べる!」という行為は命を支える根底にあるものです。
自分が食べるものを料理して作り出す力、いただいている食材が生産されている環境や背景を知って自然と食の大切さや、現代の社会で心身ともに健康に生きていく力を養っていく一助になるような機会をこれからもつくっていけたらと思います。