なのはな生協

7月10日に千葉市生涯学習センターにて行われた、「祝の島」上映会の感想を紹介します。

 

千年先に命はつづく

映画「祝の島」は、山口県上関町に中国電力による「原発建設計画」が持ち上がって以降「海と山さえあれば生きていける。だからわしらの代で海は売れん」 と32年間反対を続けている祝島の人々の生活を撮ったドキュメンタリー映画です。

反対運動を続けていると聞くといかつい集団を想像させますが、農業や漁業で生活している普通の人達が映し出されていました。「海は私たちの命。その美しい海を次世代に繫ぐためにも原発はいらん!」と島の人達。デモもまるで散歩でもしているような日常生活の一部と言う感じでした。

建設反対に海上封鎖をしている様子や議会へ申し入れにいっているところなどは、ごく一部で後は淡々と島での住民の暮らしが流れます。効率と利益を追い求める社会が生み出した原発。大きな時間の流れと共にある島の生活。その対比が描かれていて、考えさせられる映画でした。

上映後、纐纈あや監督による講演の模様