熱気につつまれスタート!
夏休みに入った最初の土曜日(7/22)。成田市加良部でこども食堂 『からべえ』が始まりました。
当日は小泉市長と「うなりくん」の訪問にはじまり、近隣の学校の先生方、ご近所の八百屋さん・薬屋さんなど、多くの地域の方々からも心強いご支援をいただきました。
参加者は子ども35人、大人15人で、「おかわり」と元気な声、笑い声が食堂中に響きました。
社会問題である「子どもの貧困」に対し、なのはな生協も加良部地区の方々と「こども食堂」を始めようと考え、加良部地区社会福祉協議会・民生委員の方々とともに運営委員会を結成し、準備を進めてきました。
私たちにとっては初めてのこども食堂。
すべてが手探りで最初の場所探しから苦労しましたが、そのたびに手助けして下さる方の想いに勇気づけられ、オープンの日を迎えることができました。
オープン前、何人くらい来てくれるだろうか?
ドキドキしながらチラシを配りました。
組合員のみなさんから募集したカレー皿は50枚も必要かしら?
不安と期待の中で始まりましたが、ふたを開けると全部のカレー皿を使う程の人数が集まり、冷房も効かなくなるほどの熱気に包まれていました。
この日のメニューはカレー・ゆで卵・きゅうりの浅漬け・スイカ・お菓子・麦茶です。
お肉や野菜などカレーの材料から、スイカ・麦茶まですべてなのはな生協と取引のある業者さんから提供していただいたものです。
私たちの想いに賛同して下さった業者さんたちにも感謝です。
美味しいと言って食べてくれる子どもとふれあいながら、だんだんと笑顔が増え本当に良いスタートがきれたのではないかと思います。
ボランティアスタッフに応募いただいた組合員のみなさんは、子どもが大きくなり時間ができたので社会貢献したい、以前からこども食堂に興味があったなど理由は様々です。
お皿や机・椅子・本などの物品・募金でご協力いただいた組合員のみなさんの想いを胸に、ボランティアスタッフさんと一緒にこども食堂 『からべえ』を継続していけるよう頑張っていきたいと思います。
そして、こども食堂を必要としている子どもたちのために、引き続きの応援をよろしくお願いいたします。
理事 柴田
当日はどのくらい来てくれるのか心配ではありましたが、こども食堂についてのチラシを事前にポスティングや小学校で配布したこともあり、オープン前の早い時間から子供たちが待っていてくれる状態でした。
私は調理のお手伝いを担当しました。
この日のメニューはカレーです。
初めて目にする三升炊きの炊飯器、大きなお鍋、材料の山…どこから手をつけていいやら…と、戸惑ってしまったのですが、集まった皆さんは主婦だけあって、テキパキと手際よく調理に取り掛かることが出来ました。
手を動かしながらも、カレーのこだわりや豆知識など笑い声が絶えませんでした。
エアコンもなく、鍋の熱気で暑い中、「まずは自分達が楽しまないとね!」と、皆さんパワフルに動き回っていらっしゃり、改めて女性の底力を見た思いです。
オープンと同時にどんどんと席が埋まり、中にはおかわりを希望するお子さんもおり、また小学校の先生方が顔を出してくださったこともあり、楽しい雰囲気でした。
果物やお菓子の提供もあり、子供たちも嬉しそうに頬張っていました。
また、小さなお子さんを連れたお母さん同士がお喋りをしたり、ボランティアの申し出をしてくださるなど、初日ではありましたが活動の輪が少しずつ広がっていくのを感じました。
当日は50名程の利用があり、食材などもたくさんの支援をいただきました。
この場を借りて、御礼を申し上げます。
まだまだスタート地点に立ったばかりです。
この活動がこれからも継続していけることが大切です。
今回、反省点も改善点もたくさんありました。
すぐに解決できないこともありますが、一つひとつ改善を重ね、こども食堂が地域に根差し、子供たちや地域の方々のホッとできる場所になればと思い、今後も活動を続けていきたいと思います。
こども食堂『からべえ』スタッフ
福本
(食材提供のご協力ありがとうございます)
米 :こうざき自然塾
豚 肉:中津ミート
玉ねぎ、人参、じゃがいも:大栄みみずの会
カレールー:せいふてぃ
卵 :あじたま販売
西瓜、胡瓜:内田農園
お菓子:協和
水 :岩泉産業開発
皆様のご協力をお願いします。
010900→1口 100円
010910→1口 500円
010920→1口1000円
* OCR用紙に 6ケタ番号を記入して 何口でも募金できます。
* ネット注文の方も「こども食堂 募金」から 何口でも募金できます。
11月4日(土)10:00-14:00
千葉ポートパーク
(円形芝生広場)
多くの参加をお待ちしています。
7月25日、太陽油脂工場見学を開催しました。
当日は工場見学と石けんの学習会、手作り石けんの作成と内容は盛り沢山。
合成洗剤との違い、環境や自分の体を守るためには石けんを使用しなければいけないと理解が深まりました。
●子どもに広い視野と正しい知識を
石けん工場見学は、以前から参加したいと思っていたイベントです。今年娘が小学3年生になったので、ようやく親子で参加することができました。
工場に到着すると、油の匂いが漂い、すぐに目につく大きなオイルタンクが印象的でした。
最初に社員さんから、石けんの歴史や種類について分かりやすく教えていただきました。
実際の丁寧な作業工程を見学させていただき、太陽油脂さんの企業理念や社会活動についてのお話にも大変感銘を受けました。
原料は植物性のオイルと海水からとれる成分だけを使用し、石けんを使った乳化剤は特許を取られているそうで、原料についても妥協しない姿勢を感じました。
クイズや実験を交えた楽しい説明のおかげで、どうして石けんが人や環境に優しいと言われているのか、9才の娘にもよく理解できたことと思います。
石けん作り体験もできて、大変有意義な親子教室でした。
私も出産前は、何となくもったいないからという理由で、頂き物の合成洗剤を使ってしまうことがありました。
ですが、そのうち洗濯物を干したり畳んだりするだけでも手荒れをするようになり、合成洗剤の使用を完全に止めることにいたしました。
特に大人よりもデリケートな子供の肌には、できるだけ優しい製品を選ぶことが大切だと実感しております。
世の中には、安価で市場に出回る便利な物がたくさんあります。子供たちには、広い視野と正しい知識を持ち、自分で良いものを選択できる人に育って欲しいと心から願います。
下貝塚 A.K
●楽しく学んだ
私は、はじめてさんかする石けん工場見学で、一番きょう味があって楽しそうだと思ったのは、オリジナル石けん作りでした。
でも、じっさいに体けんしてみると、石けん作りだけではなく、じっけんやお話などとても分かりやすくて面白かったです。
石けんと合成せんざいのちがいや、なぜ石けんがかんきょうにやさしいかなどもしっかりと分かりました。
また、石けんが5000年も昔に、自ぜんにぐうぜん発見されたことも面白い話でおどろきました。
それから、しおよごれは水だけで落とせて、油よごれは石けんを使わないと落とせないという話にも、なるほどと思いました。
なぜなら、私も手に油がついて、水だけではとれず、面どうくさいと思ったけいけんがあるからです。
本当にとても楽しく石けんのことが学べました。
オリジナル石けん作りも、思ったより力仕事だったけれど、一生けんめいがんばって作って、よい思い出となりました。
とても楽しかったので、また石けん工場見学に行きたいです。
(小3)
なのはな生協では、体にも環境にも優しい「石けん」の利用を勧めています。
肌や自然界に様々な影響を及ぼすと指摘されている「合成洗剤」は、一切取り扱っていません。
7月には、石けん普及活動の一環として、太陽油脂での石けん親子教室を開催しました。
今回の石けん通信では、石けん親子教室で教わった内容を交え、「石けん」と「合成洗剤」の違いについて、改めて考えてみます。
◆何が違うの?◆
石けんも合成洗剤も洗浄剤(界面活性剤)です。
用途や形状で分けているわけではありません。
原料・製法・成分が全く違います。
◆主原料は?◆
【石けん】:天然油脂(牛脂・パーム油・米ぬか油など)
【合成洗剤】:石油や天然油脂
◆始まりは?どんなふうに作るの?◆
【石けん】の起源は、今から約5000年前、肉を焼いたときに滴り落ちた脂が、灰(アルカリ)と混ざってできた「汚れを落とす土」と言われ、安全性は長い歴史が証明しています。
作られる原理は今も変わらず、50℃くらいの低い温度でもできるので、製造に過剰なエネルギーを使わず、特別な設備や環境でなくても製造が可能です。
【合成洗剤】は、第一次大戦の際、原料の油脂が食用に回されて不足したので、石油を原料に開発されたのが始まりです。
日本での普及は戦後で、日本での本格的な歴史は60年程度です。
大規模な製造施設で、500度、50気圧のような特殊な環境での複雑な化学合成を経て作られるので、大量のエネルギーを消費します。
◆人体や環境への影響は?◆
【石けん】は川に流れると、微生物によって分解されたり、水中のカルシウムと結びついて「カルシウム石けん(食用石けん)」になり、魚や微生物のエサとなったりしてなくなってしまいます。
薄まると泡が消えて洗浄力がなくなるので、肌にも残らず、ましてや体内に浸透することもありません。
【合成洗剤】は、自然界では分解されにくい洗浄料です。
合成界面活性剤は下水処理場でも完全に取り除けるわけではなく、時には下水があふれて、川や海に直接流れ込むこともあります。
また、合成洗剤によく含まれる蛍光増白剤や、近年よく宣伝されている柔軟剤も、分解物や副産物が海底に溜まっています。
深海生物や環境への影響はわかっていません。
【合成洗剤】の原料である合成界面活性剤の中には、PRTR制度(※)で“人の健康や生態系に有害なおそれがある化学物質”に指定されているものも多くあります。
また、肌や髪のたんぱく質と強く結びついて体に残留したり、肌のバリアを壊して有害な化学物質を皮膚の奥まで浸透させたりするものもあり、肌あれやアトピーの原因とも言われています。
また、水生生物や水をきれいにする微生物を殺してしまうこともあります。
※PRTR制度って?
人や生態系に有害な影響を与えるおそれがある化学物質が、環境中へどのくらい排出されているのかを集計、公表する制度。
指定物質の家庭からの排出量を見ると、全体の半分以上が合成海面活性剤で、市販のシャンプーや台所洗剤、洗濯用洗剤の洗浄成分として広く用いられています。
赤ちゃんを食器洗いで洗っている?!
デリケートな肌の赤ちゃん用のボディシャンプー。
石けん製品でないものには、実は、食器洗い洗剤と同じ成分が使われているのをご存じですか?
さっそく成分を比べてみましょう!
※パックスベビー商品はマカデミアナッツ油が原料です。
植物油の中では最も人の皮脂に近く、肌へのなじみが良い油と言われています。
水、ラウリン酸PEG-80ソルビタン、ポリソルベート20、ラウレス硫酸Na、コカミドプロピルベタイン、ラウロアンホ酢酸Na、クエン酸、安息香酸Na、EDTA-4Na、香料、アニス酸
上記の成分のうち、下線が引いてあるものはすべて合成界面活性剤なんですって。
合成界面活性剤は皮膚のバリアを壊すので、合成界面活性剤だけでなく、その他に入っている有害な化学物質も肌に浸透しやすくなるのよ。
赤ちゃん用の体洗いに、こんなに沢山の化学物質が入っているなんてびっくりね~。
食べ物を購入する際に原材料表示や添加物を気にするように、洗浄剤についても、成分表示を確認する必要があるのね。
自分で選べない赤ちゃんには、安全な石けんを選びたいわね。