3月2日成田市ANAクラウンプラザ成田にて、~守ろう!子どもたちの未来を!~成田から世界に発信、NON―GMO をテーマとする、遺伝子組み換え作物を栽培しない運動の全国交流集会「GMOフリーゾーン全国交流集会in成田」を開催いたしました。

開会挨拶は三里塚微生物農法酵素の会堀越氏

参加者は370名、全国の各団体の代表、関係者の他、韓国・台湾からも遺伝子組み換え作物に反対する団体の代表が参加しました。

基調講演として、遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン代表の天笠啓祐氏による講演が行われ

その後、生産者、メーカー、各地の生協、韓国・台湾からの現状報告などがあり、

GMOフリーゾーン全国交流集会in成田・集会宣言を採択して閉会となりました。

なのはな生活協同組合加瀬理事長による閉会挨拶

 

「GMOフリーゾーン全国交流集会in成田・集会宣言」

遺伝子組み換え(GM)作物が本格的に栽培され始めてから20年余り経ちました。
多国籍企業が食料支配に向けて開発したこの作物は、世界中の農民、消費者の闘いを前に、行き詰まりを呈してきました。
加えて、GM作物の栽培が行われてきた米国やアルゼンチンなどでは、除草剤に枯れない雑草が広がり、殺虫毒素で死なない害虫が増え、農薬の使用量が増え、除草剤グリホサートなどによる健康被害が拡大してきました。
もはやGM作物・食品には未来がないことは明らかになりました。

しかし、GM食品・作物推進してきた研究者・機関や企業などは、新たにゲノム編集技術など新植物育種技術での開発を推し進め、政府もまた、GM作物の二の舞を避けるため規制をしないよう動きました。
さらにはGM食品表示制度まで改定して、ほとんどの食品で「遺伝子組み換え」と表示させず、消費者に選択させないように変更しました。
このままでは遺伝子組み換え作物は復活し、ゲノム操作作物・食品開発は進み、農家は栽培を強いられ、消費者は知らないうちに食べさせられるという状況になります。

それに対抗するために、私たちの取り組みもいっそうの飛躍と連帯が求められています。
それをもたらすものこそGMOフリーゾーンの拡大です。
遺伝子組み換え作物・食品だけでなく、ゲノム操作食品もまた拒否し、作らせない、流通させない、食べないという思いを日本中に広げていくことで、日本の食と農と、私たちの食卓を守っていくことが極めて大事な状況になってきました。

今日、新空港建設反対の闘いの中で培われ有機農業を拡大してきた、豊かな自然と共生する食と農を追求してきた成田の地に集まった私たちは、世界の人々とともに、GM作物栽培拒否地を貫き、GMOフリーゾーンを拡大していきます。
GMOフリーゾーンの輪を広げることで、地域の農と食文化を守り、食の安全と生態系を守ります。

2019年3月2日
大会参加者一同