なのはな生協

被爆体験を聞く会 及び 平和代表派遣報告会

 

日時 :2017年9月28日(木) 10時~12時
場所 :船橋市中央公民館 第4集会室
語り部:千葉県原爆被害者友愛会 上野博之氏「72年前、小学校1年生の夏」

9月28日(木)船橋市中央公民館にて、千葉県原爆被害者友愛会 上野博之氏をお招きし 「72年前、小学校1年生の夏」と題し被爆体験を聞く会及び平和代表派遣報告会を開催しました。

上野さんは、1938年広島市内で生まれました。その当時は戦時中ではありませんでしたが、 国家総動員法が制定され、すでに「戦時体制」がしかれていました。

翌年には第二次世界大戦 開戦となり、瞬く間に一般市民を巻き込んだ総力戦が展開されることになりました。
1945年8月6日、上野さんは広島市内において原爆投下地より約12kmの地点で、原爆が炸裂した瞬間を見たそうです。
「変な言い方ですが・・・それは、きのこ雲の形をして様々な色が光りキラキラと輝いて見えた」とおっしゃっていました。
しかし、あまりにも不気味で怖くなり直ぐにその場から立ち去ったそうです。

後日、帰宅しない父親を捜しに母親・兄弟と広島市内を歩き続け捜索しました。
様々な情報を集める中、爆心地付近で目撃されたのを最後に、今もって御尊父様の行方は分からないままです。
「現在も友愛会の活動を行いながら、父の捜索活動を続けています。手がかりはありませんが、忍耐強く続けていく」という言葉が印象的でした。

続いて、広島平和代表派遣報告会を行い現地訪問された方々のお話をお伺いしました。

7/25~26、今回参加した7名は広島原爆養護ホーム倉掛のぞみ園、広島赤十字原爆病院、広島平和記念公園、広島原爆資料館を訪問しました。

参加した動機や現地の様子、自ら感じた切実な想いを言葉にし、生協を代表して参加したことに対する感謝を述べられていました。

現在、日本が置かれている北朝鮮との状況が、第二次世界大戦が始まる前の状況と酷似しており、よもや戦前のような空気に支配されつつあります。
参加者のアンケートからは、「核を使用することはもちろん、戦争は絶対にいけないことだと痛感したので、今後もこのような被爆体験を聞く会や平和活動を継続してほしい」という声が多数寄せられました。

なのはな生協では今後も平和活動の一環として、核兵器廃絶署名運動や沖縄平和代表派遣を実施する予定です。
過去の出来事を振り返り猛省すると同時に、未来への種である子ども達が平穏な日々を過ごせるような社会を目指し、今後も平和活動を継続して参ります。
組合員皆様のご協力・ご支援を賜りたくよろしくお願い申し上げます。

理事 山城