なのはな生協
ピースアクション2015
東京大空襲・戦災資料センター見学会
3月27日に、東京大空襲・戦災資料センター見学を行い、中学生3名を含む13名の参加がありました。
このセンターは、推定10万人を超える命を奪った東京大空襲の惨状を次世代に語り継ぎ、平和の研究と学習に役立つことを願って建てられました。
最初にNHKで放送された、東京大空襲の番組を見た後、当時8歳で空襲を体験した二瓶治代さんのお話を伺いました。
ご自身の体験に加え、なぜ米軍がこの時期にこの地域を狙ったのかということもお話しくださいました。
①この地域は木造家屋か多く、3月は強風が吹くことを知っていたので、爆弾でなく焼夷弾で焼くだけで十分と判断した。
②軍需産業の下請けをしている労働者の街に被害を与えることで、軍事用の部品等が不足し、軍に大打撃を与えられると考えた。
③夜中に爆撃して恐怖を与えることで、戦意を喪失させようと考えた。
辺り一面が火の海で、二瓶さんはその中を逃げる際に、死んだお母さんの近くで泣いている赤ちゃんを助けようとしてお父さんに止められたそうです。
今でも「なぜ助けてあげられなかったのか・・・」と悔いていらっしゃいました。
今回は特別展として、新しく発見された、空襲中に撮影された写真を見ることができました。(これまでは、焼け跡の写真しか残っていないと思われていました。)
撮影者の一人である石川光陽氏(警視庁カメラマン)は、空襲の惨状、戦争の実態を後世に伝えるべく、GHQからのネガの提出要請を拒否し、庭にネガを埋めて命懸けで守り抜いたそうです。
今年は戦後70年目にあたります。
今の日本の政治は、長年続いた平和が当たり前ではなくなる可能性を秘めており、その大切さを改めて考える必要があります。
戦争体験者・語り部は年々減ってきています。
私たちは、残された写真・映像・証言ビデオなどから想像力を働かせて「戦争」というものを理解し、「戦争」になったらどうなるかを考え、決して「戦争」をする国にしないよう、一人ひとりが考えて行動していかなければならないと思いました。