なのはな生協

上関原発を建てさせない
脱原発の思いを共有

 

1月17日から20日まで、なのはな生協の生産者である福島県二本松市のふくしま東和有機農業研究会の6人とともに祝島を訪問しました。ふくしま東和有機農業研究会では、なのはな生協と同様に祝島島民の支援カンパ活動を行っており、募金を届けに2団体で一緒に訪問という運びになりました。

祝島は1982年に上関原発建設計画があってから、9割近くの島民が35年間反対し続けています。中国電力は、2009年に祝島島民2名、原発建設反対の若者2名対して、準備工事を妨害した損害賠償として4,800万円支払うように提訴をしています。この募金は、提訴されている4名とその運動を支援するものです。4名の生活を守り、原発の建設計画を断念させることが脱原発に繋がるものと考えます。

左:なのはな生協加瀬理事長  右:祝島島民の会 代表 清水氏 

島民との交流会では、なのはな生協加瀬理事長から、「なのはな生協の今までの取り組みと脱原発の思いを共有し、連帯していきたい」と挨拶があり、ふくしま東和有機農業研究会菅野副会長からは、スライドを使い原発事故から現在に至るまでの福島で起こった様々な事を説明するとともに、「原発は地域を分断し、活性化することはない」と訴え、「東和町も祝島も持続可能な町づくりを目指しています。共通の思いを共有し、ともに頑張りましょう。」と結びました。

ふくしま東和有機農業研究会の皆さん

祝島島民の会代表の清水さんからカンパのお礼と建設反対の闘いの歴史の話があり、「出稼ぎで原発内での被爆労働を経験した人が多いことや重要な漁場の環境が変わってしまうという生活への危機感もありますが、多くの島民は『安全で安心して暮らしたいと』という思いで反対しています。祝島の活動が無ければ上関原発の工事はとうに始まっていたでしょう。この活動をこれからも続けていきます」と力強い言葉がありました。

19日に帰る予定が、強風と雪、そして高波のために欠航になりました。この天気だと病気になった時でも「ドクターヘリ」も飛ばないと言います。対岸3.5㎞に原発が出来、この状況で事故が起きれば避難できないことは容易に想像できます。自然を畏敬し、共存を図って生活することを子孫に残したいという気持ちが理解できたように感じます。

なのはな生協では今後も祝島の活動に協力と連帯をしていきたいと考えています。

理事 涌井 修

祝島から3.5km先の上関原発建設予定地を望む