なのはな生協

「被爆体験を聞く会」と「平和代表派遣報告会」

9月14日(土)市川市男女共同参画センターにおきまして、千葉県原爆被爆者友愛会 理事 小谷孝子さんをお招きし、「被爆体験を聞く会」と「平和代表派遣報告会」が行われました。

小谷さんは、1945年8月6日、6歳の時に広島のご自宅(爆心地より2.5km)で被爆しました。
兄弟と一緒に裏の川で泳ごうと家を出ました。
向かっている途中、飛行機の音が聞こえ、「(米軍機)B29?」ではないかと思ったが、すぐに行ってしまったため、また兄弟たちは川に行きました。
しかし、小谷さんはのどが渇き、1人で家に戻ったそうです。
台所で水を飲んでいると窓が光り、「ドン!!」とものすごい音とともに家が崩れ、下敷きになりました。
倒れた柱と壁の隙間にいたため、かすり傷で済みました。
弟を4日後に、小学校6年生の時に白血病で母を亡くしました。

その当時の様子を、やさしい語り口で腹話術人形のあっちゃんと一緒に核兵器の脅威や・平和の尊さを語り継ぐことを目的とし子ども達へわかりやすく伝える活動をしています。

「目の前で親にも会えない、家族にも会えないで死んでいった人たち、その人たちの未来を一瞬にして奪ってしまった戦争・原爆を風化させてはならない。健康でいる私が使命だと」気づいて語りを始めたそうです。
そして「戦争で何も問題は解決しない、世界中で戦争をなくし、核兵器をなくし、原発をなくし、飢えや病気をなくし一番大切な命を大切にしよう」と訴えておられました。

続きまして7/23~24 広島代表派遣に参加された方より慰問先の広島原爆養護ホーム倉掛のぞみ園、広島赤十字原爆病院、広島平和記念公園、広島原爆資料館を訪問した際の報告がありました。

参加した動機や現地での様子、感じたことを想い想いに話されていました。
お子様もご自身の言葉で素直な気持ちをお話しくださったことが印象的でした。

そして、生協を代表して参加させていただいたことに対しての感謝の気持ちと、戦争や原爆の悲惨さを見て聞いたこと感じたことを語り継ぐことが自分の使命だと強い気持ちを皆様が口を揃えて仰っていました。

最後に、フィリピンの子供たちに古着を送る活動もしている小谷さんから、活動のご紹介を頂きました。
古着だけではなく、使いかけの鉛筆、ノート、ピアニカなどの学用品もとても喜ばれるそうです。
何かの形でご協力できればと思います。

未来の子供たちへ戦争のない平和な社会を作っていくために、ひとりひとりの命の尊さ、平和について考える機会となっていただければ幸いです。