≪なのはな生協の放射性セシウム基準値について≫
厚生労働省は、従来の食品中の放射性セシウムの暫定規制値に変え、2012年4月1日から新規制値を適用することになりました。
これを受けてなのはな生協では、下記表のような『なのはな生協 自主基準』で商品の取り扱いを行うことに致します。 (単位:ベクレル/kg)
≪なのはな生協 自主基準値設定の考え方≫
1. なのはな生協独自の基準値の前提として、発がんには「これ以下ならがんにならない」というしきい値はなく、しかも内部被ばくの影響は解 明されていないのが現状であることから、被ばく量は限りなくゼロに近づけるべきものと考えております。
2. 今回の国の規制値は年間被ばく量を1㍉㏜と想定していますが、これは内部被ばくのみを対象としたものであり外部被ばくは含まれておりません。できるだけ被ばく量を抑える観点から、なのはな生協自主基準は国の規制値の2分の1以下(飲料水を除く)に設定しました。
3. 世界で最も厳しい基準と言われているチェルノブイリ原発事故のあったウクライナ共和国の野菜40ベクレル/kg、主食(パン)20ベクレル/kgを参考にしました。
4. なのはな生協で使用している日立アロカ社製の食品放射能測定システム(CAN-OSP-NAI)により30分~60分で確実に測定できる数値を基準に用いました。なお、外部検査機関による測定も併用します。(飲料水は外部検査機関のみ)
5. 乳幼児は放射能の影響が大きいということから、乳幼児食品及び牛乳についても20ベクレル/kgとしました。また、主食となる米について国の規制値では一般食品に含まれていますが、なのはな生協では食す頻度、量の多さから一般食品から切り離し20ベクレル/kgとしました。
≪なのはな生協の放射能対応について≫
① 高精度検査機器の食品放射能測定システム「NaI(Tl)ガンマ線スペクトロメータ」を導入して自主検査しています。(外部検査機関と併用)
② 検査結果はなのはな生協のホームページなどで公表しています。また、組合員さんには毎週お手紙にてお知らせしています。
③ 農産物を中心とした全品目検査を目標に優先順位を決め計画的に検査・測定をしています。生産者(畑)が変わるなど、生産状況が変わるたびに検査を行い、随時公表しています。
④ 供給目安を水(飲用茶)10ベクレル、お米・牛乳・乳児用食品20ベクレル、一般食品40ベクレルに独自に設定しています。
⑤ 四国・徳島県産の野菜セット(阿波有機)と徳島県産コシヒカリ(減農薬)も取り扱いしています。
測 定 風 景機器の動作確認 ⇒ 細断し均一化
検出器にセットし測定 ⇒ 測定結果の抽出