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「福島の現状を知ろう」~福島視察~

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4月5日、福島第一原発事故から3年が経過した福島の現状を自分自身の目で確かめるために、総勢49名で向かいました。
昨年は、2年が経過した福島の現状をまずは自分の目で視て、周りの一人でも多くの方に伝えていただきたいとの想いで決行しました。
参加された皆さん其々が報道では知り得ることの出来ないものを目にし、話しを聞いたことにより自分自身が行動に移していかなければとの感想をお聞きしました。
今年は2回目の福島視察です。世間では、原発事故は風化され、福島で暮らす方や福島から避難されている方の生活は置き去りにされているのが実情です。
参加された組合員さんは、原発事故以降の福島を視るのは初めてという方、または昨年の視察から1年が経ち、自分の目で確かめた福島がどのように変わっているのかをまた視たいという方々、今年は奥様もご一緒にという方など更に広がり、関心をもって参加していただきました。
道の駅よつくら港で、原発被害者相双の会会長の國分富夫さんのガイドにより、バスは北上。

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まもなく大量の除染廃棄物が見えてきました。中間貯蔵施設は未だ決まらず仮置き場です。
昨年までは黒い大きな袋の連なりでしたが、更に増え、その異様な光景を隠すためか今年は緑色のシートで全てが覆われていました。
富岡町に入りました。昨年3月25日までは、警戒区域であったため立ち入り自体が禁止されていましたが、視察の10日前に解除され昨年も立ち入ることが出来ました。

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今年は、夜の森(よのもり)まで行くことができ、きれいな桜が満開でした。
2.5kmの道路の両脇に約400本の桜の木が並んでいます。
昨年の避難区域再編で桜並木全体の約300mが立ち入り可能となりましたが、大半は帰還困難区域に入りバリケードで仕切られ、その先は進むことは出来ません。
3年前までは、夜もライトアップされ有名な桜の名所だったそうですが、原発事故後は全町避難となりました。
それでも桜は毎年きれいな花を咲かせています。住んでいた方の無念さが伝わってくるようでした。
引き返し、富岡駅へ。避難指示解除準備区域であり、立ち入りは可能ですが宿泊は禁止されています。

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線量計
モニタリングポストが設置され空間線量は0.36μ。途中、除染車は見かけましたが、景色全てが昨年と何も変わらず、時が止まっているようで現実味が感じられませんでした。

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駅2

いわき市の施設で國分さんご夫婦、福島原発避難者訴訟・相双の会原告団の杉さん、上田さんの原発事故当時から現在に至るまでのお話をお聞きしました。
津波から逃れ、放射能から逃れと何度も何度も避難を繰り返し、3年前のことであっても現在進行形のため、優しい口調ですが淀みなくお話は続きます。補償も充分ではなく生活再建の目処も立たず、ご家族も心身共に疲れ果てています。
苦悩はいかばかりか計り知れません。「頑張っていれば、必ず勝つ!」國分さんは力強く話されました。

講演会
福島原発事故から3年が経過しましたが、素人目にも収束の気配は全くみえません。
復興さえもみえません。
それなのに鹿児島では川内原発再稼動の話が持ち上がっています。
函館市では、青森県大間原発から30km圏のため事故があれば市民には逃げ道がないと建設差し止め訴訟を起こしました。
なのはな生協では、これからも原発事故を風化させず、原発はいらないと訴えていきます。
そして、福島から避難されている方や福島で暮らす方を支援していきます。
安心して暮らせる社会をめざし、一緒に活動していきましょう。
ご理解ご協力をよろしくお願いします。

なのはな生協 副理事長 勝俣

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