ゲノム編集トマトの苗の教育機関への無料配布について、自治体の回答
受け取るが0、受け取らないが7、その他が45、回答しないが14、無回答が10

5月17日に各自治体に安全性に強い疑念のあるゲノム編集トマト「シシリアンルージュ ハイギャバ」の種苗を自治体内の教育施設が受け取らないことを強く求める要望書と、

ゲノム編集トマトの種苗を
□ 受け取らない 
□ 受け取る 
□ その他(いずれの場合も、その選択の理由やコメントをお聞かせ下さい)

という回答書を送付いたしました。

千葉県55自治体、東京都の配送エリアの5自治体の60自治体が対象になります。
60件中、回答書が送られてきたのが21自治体、残り39の自治体については電話で回答を求めました。

その結果、受け取ると答えたのが0、受け取らないのが7、その他は45、その中には回答はしないと自治体として決めているのが14件ありました。
また、資料を再送して返事待ちなのが8というものでした。(8月31日現在)

受け取らないと答えたのが7件
受け取ると答えた自治体は0件
「その他」の中に回答しないと決めている自治体があることが明らかになりました。

受け取らない理由については「安全性の確認が取れていない」というものがほとんどでした。

その他の中で最も多かった回答が「ゲノム編集トマトの種苗を教育施設に配布する計画については把握しておらず、配布依頼も来ていないため、現時点ではお答えいたしかねます」というものでした。

その一方で「国が認めており、指導はできない」「国に届出され、流通が認められたものであれば、各施設や園において取り扱いを判断すべきものであると考えています」といった意見や、
「ご指摘の食品に関わらず当市では安全性に問題があると判断された食品を管轄する小中学校で使用することはありません」という意見もあり、「その他」の中でも自治体によって温度差があることが分かりました。
電話で回答を求めた際、要望書が他団体からも届いているという自治体が複数あり、「ゲノム編集食品」についてよく知らない・分からないという自治体職員が多いのが現状でした。

ゲノム編集トマトの苗が小学校に配布されることになれば、子どもが口にするのは、火を見るよりも明らかです。
安全なものを食べさせたいという保護者の思いを踏みにじるものです。
生協では、ゲノム編集食品は、安全性に疑問符がつき、なおかつ審査なしで流通が可能で、表示義務もないなどの事実を広く伝えていかなければなりません。
回答書の結果を踏まえ、来年度、小学校に配布されないための行動を組合員さんと情報を共有しながら継続をして参りたいと思います。