4月20日(木) 本日は、原発被害者集団訴訟第2陣第7回口頭弁論期日の当日です。傍聴するために千葉地裁へ向かいました。

(※原発避難者集団訴訟第2陣とは…2011・3・11の東京電力福島第一原発事故により千葉県には、福島から3,000人以上の方々が避難しています。先行している原発被害者集団訴訟に続き、第2陣訴訟では、その内の6世帯20名の方々が原告です。
なのはな生協ではこの裁判に注目し、福島原発事故を風化させない、福島の現状を知り、支援するために傍聴をし続けています。)

本日の裁判は、弁護団より「2002年長期評価」 が信頼できることを主張する弁論が行われました。

※2002年長期評価⇒政府の地震調査研究推進本部が過去の地震などを基に、巨大地震の活動間隔や規模、将来の発生確率などを算出し発表するものを「長期評価」と称する。2002年7月に公表された長期評価では、三陸沖から房総沖にかけての地域で「マグニチュード8クラスの大地震が30年以内に20%の確率で発生する」などと予測。

国と東電は、「長期評価の信頼性が低かったから備える必要はなかった」と主張をしています。

 

 

閉廷後、千葉県弁護士会館で行われた報告集会では、

本年3月17日に下された、国と東電に対し「巨大津波は予見できた。備えていれば事故は防げた。」と過失を認めた「前橋判決」は大きな前進であった事、しかしながら、賠償額は十分とは言えず、被害者の皆さんが区域内外の線引きなく十分な補償を受けられるよう、司法による救済を求めていきましょうというお話がありました。

 

今後の裁判の日程(予定)
平成29年6月15日(木)午後1時30分
第8回口頭弁論期日
千葉地方裁判所601号法廷

平成29年7月27日(木)午後1時30分
第9回口頭弁論期日
千葉地方裁判所601号法廷

平成29年9月21日(木)午前10時30分
第10回口頭弁論期日
千葉地方裁判所601号法廷