7月6日(土)、もりんぴあこうづのもりもりホールで、「沖縄スパイ戦史」の上映会が行われました。

主催は「沖縄をおもう成田の会」です。
沖縄で座り込みはできないけれど、せめて沖縄のことを知って応援しようという思いで行われたと話がありました。

映画は、戦死した戦友の数である69本のカンヒザクラを山に植えているという瑞慶山良光さんの話から始まります。

10代後半の少年ゲリラ兵、軍命による移住で住民の3分の1が死んだマラリア地
獄、住民同士によるスパイ虐殺等々、長年なかなか明らかにされなかった沖縄戦の現実を描いています。

最後には、現在の問題である、南西諸島で進められている自衛隊増強やミサイル基地配備、国民を守らなかった日本軍と同じような内容が定められた自衛隊法等についても触れていました。

映画のチラシやパンフレットのデザインには、平和への強い願いが込められています。
平和な沖縄を象徴するカンヒザクラとは対照的に、
ソメイヨシノには日本軍を象徴する様々なものが描かれています。
日本兵の鉄兜、旭日旗、米軍の艦砲射撃、戦仁訓、「皇国」の文字、菊花紋、特攻隊の戦闘機、手榴弾、竹槍、そして軍刀。

映画の中には、爆弾を背負って戦車に突っ込んでいった少年兵の死体など、目をそむけたくなるようなシーンも沢山ありましたが、これが戦争の現実、真実です。

改めて、戦争反対を訴え、沖縄の問題を他人事とせず、平和憲法を守るために行動しなければと思わされた映画でした。