千葉県匝瑳市(そうさし)にあるソーラーシェアリング設備を見学しました。

ソーラーシェアリングとは…農地とその上部の空間を活用した、農業と太陽光発電を並行しておこなう事業です。農家が太陽光発電の副収入を得ながら農業を営むことができることから、農家の安定した収入確保とそれによる農業の振興、地域活性に繋がると注目されています。現在、全国各地で取り組みが進んでいます。

作付作物は、大豆・麦です。太陽光パネルの間隔を十分に開けてある為、遮光率は約30%程度です。植物の光飽和点の観点から、これらの作物は十分に育つと考えられています。

もともと耕作放棄地だったところを借り上げて、設備を設置し電気を売って、農地再生の資金とし、農業再生につなげていく。これを一つのモデルとして広げていきたいと、運営元の大学発ベンチャー企業「千葉エコ・エネルギー」の担当者からのお話がありました。

 

「千葉エコ・エネルギー」代表の馬上氏からモニターの説明を受けました。天候はくもりでしたが、発電は行われていました。

匝瑳市の飯塚地区は他に例を見ないほどのソーラーシェアリングが盛んな地域です。ソーラーシェアリングには、電力における自然エネルギー率の向上、食料自給率の向上、地方経済の活性化などが期待されています。

大きな可能性を秘めたソーラーシェアリング。未来への希望を感じた見学会でした。