函館市の原告が中心となり、電源開発が青森県大間町に建設中の大間原発の建設差し止めを求めた訴訟、大間原発訴訟判決は、2018年3月19日函館地裁で「建設の見通しが立たない中で、現時点で重大事故の危険性を認めることは困難」などとして、原告の請求が棄却となり、原告側は判決を不服として、控訴しました。
場所を札幌高裁に移し、2020年10月8日、今回が5回目の口頭弁論です。傍聴に向かいました。

門前デモ行進の様子です。

激励の中、原告は入廷していきました。

2人の原告が意見陳述を行いました。1人目の布施氏は44年間バス輸送に関わってきた経験を踏まえ、有事の際、住民避難計画の策定ができない大間原発は建設を断念すべきと語られました。2人目の加納氏はチェルノブイリ原発事故時、原発から1300キロに位置する西ドイツの街に在住しており、当時の現地の混乱の様子、函館から大間までの直線距離23キロという桁違いの危険度、自身の目で見た福島の現実を語り、大間原発の建設断念を訴えました。
最後に、中野宏典弁護士が「新火山ガイドの概要と不合理性」について主張し閉廷となりました。

道高等学校教職員センターで報告集会が行われました。