あいコープふくしま・交流会報告③
広島の教訓が生かされずの原発事故に怒り

大栄みみずの会さんに到着、みみずの学校の皆様の人のアーチをくぐり大歓迎してくださっていることに涙があふれてきました。
釜で炊いたごはん、大なべで作られたとん汁、収穫した野菜のおつけもの、ふかしたいも類、ゆで落花生など心のこもったおもてなしとしばらくぶりに外で味わったごはんの味になつかしいようなほっとしました。
「いもほりもできないでしょう」と土いじりや収穫体験をさせてくださいました。
人の身長より高い、さといもの背丈にびっくり。福島県ではみたことありませんでした。せいぜい1mくらいです。千葉では3mにもなるそうです。どうりで、収穫した里芋もBigサイズなんですね。そして初めての落花生の収穫体験。さつまいもみたいな感じかな?というイメージとは違っていました。「落花生」この字のごとく、黄色い花が咲き、それが落ちて土の中に入りマルチビニールさえも、つき破って土の中に入っていくと聞きました。母は強しという言葉を思い出していました。
そして土の中で種(いわゆる落花生ですが)が生まれるそうです。物語を感じました。

夜の交流会も有意義でした。なのはな生協の理事さんたちは福島の現状を気にかけてくださいました。
印象に残っているのは、今回なのはな生協として広島を訪れたという理事さんです。その体験で「かつて広島でおこったこと、この教訓が生かされず、また原発事故がおきてしまった。わたしたちは同じあやまちをもう繰り返してはいけない」と語ってくれました。さらになのはな生協さんは東電相手に提訴しました。「仕入れ先を変更すればいい、という東電に対して、今まで生協として活動してきた事、生産者とともに築き上げてきたことを否定する態度に原発被害者を代表して闘っていく覚悟です」に同じ思いを感じました。

二日目は三里塚酵素の会の堀越さんの畑を見学しました。
真っ黒くて、さらさらでふわふわの畑にびっくりしました。虫がこないようにネギの脇に葉物を作付するという話を聞きました。
さらに近所の方々も気をつかって、堀越さんの畑のそばの草は除草剤を使わないで草刈りをしてくれていることなど、地域に認められている事を感じました。
見学ができてうれしかったし感動しました。これからは、にんじん、里芋、さつまいもを食べる時は堀越さんのお顔と同時に畑も思い出せそうです。

≪その後成田空港の見学へ≫
普通には見学できないところまで見せていただけました。広すぎる敷地、休みなく次から次へと飛び立つ飛行機。近代社会の象徴のようです。しかしこの空港ができるまでも様々な歴史やドラマもあったのだと思います。原発のある富岡などと重なって見えました。いないはずの多くの人々のさけびも聞こえたような気がしました。ずっしりと重く、そして未来を背負う責任さえも感じる旅となりました。
なのはな生協の理事をはじめ、理事、職員、組合員のみなさま、そして大栄みみずの会のみなさま、堀越さん、ご家族、木内さんに心から感謝申し上げます。