なのはな生協

食の安全・安心にトコトンこだわった生協です

お問い合わせ

報告:子どもたちに平和な未来を2016

報告:子どもたちに平和な未来を2016

   ~平和のための学習交流会~
「子どもたちに平和な未来を2016」を開催しました

 

2016年12月14日、千葉市生涯学習センターホールにて「子どもたちに平和な未来を2016」を開催しました。
この企画は、平和の大切さと核兵器の廃絶について考え、各生協の活動を交流することを目的に毎年開催しています。
今回は絵本作家の真珠まりこさんを講師に招き、「もったいないと和のはなし」と題した講演と、日本原水爆被害者団体協議会 事務局次長(千葉県原爆被爆者友愛会事務局長)の児玉三智子さんから被爆の証言と「被爆者が訴える核兵器廃絶国際署名」の取り組みについて話していただきました。

 

講演:「もったいないと和(わ)のはなし」
講師:絵本作家 真珠まりこ さん


真珠まりこさんは「もったいないばあさん」の絵本シリーズを何冊かスライドに写して自ら朗読されました。
「もったいない」には、他者や自然を敬い感謝する心が込められていること、それぞれを子どもたちに、どのように伝えようかと考えて、絵本を作ることにしたこと、「もったいない」の気持ちを大切にすることをとおして、世界の環境や子どもたちの現状、平和についても考えてほしいことなどについて話されました。
最後に講演のまとめとして、要旨以下のお話をされました。
(講演要旨、文責は事務局)
「世界の子どもたちの中には、心を育てる大事な時期に、働く機械のように、ロボットのように扱われる姿を見ることがあります。
このような状況と私たちの暮らしとの関わりについて多くの方につたえるために、『もったいないばあさんのワールドレポート展』を開催しています。
これは、ストリートチルドレンの話を息子が9歳の時に共に聞いたことがきっかけとなりました。
もったいないばあさんのワールドレポート展は、今世界で何が起きているのか、そして、それらの問題が私たちの暮らしとどうつながっているのかを伝える展示会です。
地球の上ではいま、異常気象、森と生きものが消える、水・食べものが足りない、戦争、児童労働、貧困、格差などさまざまな問題が起きています。
なぜ、このような問題が起きているのでしょうか。森では大規模な畑を作るために、もともと生えていた多くの木が切り倒されています。
森の木がなくなると、栄養分のある土が大雨で流されやすくなり、土地があれ、作物が育たなくなり、その土地には人も他の生きものたちも住めなくなることがあります。
森に住めなくなり都会に出てきた人々の中には、子どもも学校に行かず働かないと食べ物が食べられない人たちもいます。
『いま地球で起きている問題はすべて、命を一番に考えていたら起きなかったのではと思うことばかり。
自分さえよければと思わず、分け合う気持ちがあれば平和な世界が必ずできる。
どうすれば皆で平和に幸せに暮らしていけるかを考えていこう』ともったいないばあさんからお話しています。
命の大切さを伝える『もったいない』という言葉のメッセージともったいないばあさんと共に、いっしょに考えていきましょう。」

 

 

 

被爆の証言「きのこ雲の下の体験から核なき世界を求めて」と「被爆者が訴える核兵器廃絶国際署名」の取り組みについて
お話:日本原水爆被害者団体協議会 事務局次長 児玉三智子 さん


(お話の要旨、文責は事務局)
「1945年私は7歳で国民学校2年生でした。
8月6日午前8時15分木造校舎の教室にいました。
突然もの凄い光、あっという間に、窓ガラスが鋭利に飛び散り、教室の壁、机、床に、そして私にも突き刺さりました。
学校の保健室で突き刺さったガラスをとる応急手当を受けましたが、傷ついた体を手当する薬もガーゼも包帯も何もありませんでした。
学校まで父が迎えに来てくれ、父の背中におぶさり家まで帰る道々この世の地獄を目にしました。
皮膚が焼けただれぶら下がっている人、真っ黒い炭のようになった赤ちゃんを抱いたお母さんらしき人、眼球が飛び出して見えなくなっている人、飛び出した内臓を抱えて逃げてくる人、『水を下さい、水、水を』と父や私にすがり付いてくる人、人、人、その人たちをどうすることも出来ず、逃げるように自宅に帰りました。
何年経っても、原爆は容赦なく私を苦しめました。
就職のとき、結婚のとき、被爆者であるということだけで偏見、差別を受けました。
原爆は、人間としてのあたりまえの日常生活を根こそぎ奪い取りました。
被爆者は、被爆者であることだけで、人生の節目、節目で悩み、苦しみ、怒りをおぼえるのです。
原爆の被害は、命絶つまで苦しみ続けます。
核兵器が地球上にあること自体が、人道上にも許されるものではありません。
私たち被爆者には、残された時間は多くありません。日本被団協結成60年を期に、
生きている間に何としても核兵器のない世界を実現したいと「ヒロシマ・ナガサキの被爆者が訴える核兵器廃絶国際署名」を呼びかける運動を決意しました。後世の人々を絶対に被爆者にしないために、あなたと、あなたの家族、あなたの愛する人に、核兵器廃絶を求める署名を心から呼びかけます。2020年8月まで署名を呼びかけ、毎年10月に国連総会に届けます。署名が核兵器廃絶実現に一歩前進する大きな力となります。
ノーモア・ヒロシマ、ノーモア・ナガサキ、ノーモア・フクシマ、ノーモア・ウォー!」

 

 

会場ロビーでは、千葉県ユニセフ協会から、真珠まりこさんの「もったいないばあさんのワールドレポート展」のパネル展示、地雷のレプリカ、水がめの展示、千葉県原爆被爆者友愛会から「人間と原爆」のパネル展示、日本赤十字社千葉県支部から、紛争地域での医療活動などを紹介したパネル展示、世界の医療団から「スマイル策戦」のパネル展示などをおこない、多くの参加者が足を止め、パネルや展示品を熱心に見て説明を聞いていました。

参加者からは、「真珠まりこさんの『もったいないには愛がある』がとても心にひびいた。」、「ぜひ、子どもと話して、自分が何が出来て、どのようにしたらよいのかを考えたいと思いました。」、「児玉さんは、辛い体験を沢山背負いながらも、繰り返させてはならないという強い想いでお話ししてくださっていると思いました。」など、多くの感想が寄せられました。
参加者は174名あり、折り鶴が257羽、「被爆者が訴える核兵器廃絶国際署名」が123筆、集まりました。

 

 

« »